9月29日公開の映画「パーフェクト・レボリューション」の舞台挨拶&完成披露試写会に行ってきました!!

「身体障がい者だって恋をするし、セックスもしたい!」と車いす生活を送りながら障がい者の性への理解を訴える活動をするクマ。人格障がいを抱える風俗嬢のミツ。生まれも性別も職業も能力も年齢も違う最強のふたりのハチャメチャラブストーリー「パーフェクト・レボリューション」。
舞台挨拶&完成披露試写会に、Co-Co Life☆女子部を代表して、桐生寛子が行って来ました!

舞台挨拶には、リリー・フランキー、清野菜名、小池栄子、熊篠慶彦(原案者・モデル)、松本准平監督、サプライズゲストとして峯田和伸(銀杏BOYZ)が登場!

清野菜名さん小池栄子さんは、顔が超ォ小さくキレカワで興奮しましたぁ♫
やっぱり芸能人は違いますねぇ〜。

映画への熱い想いや撮影の裏話、障がい者に対する考えなど興味深いお話をたくさん聞くことができました。

なので、ここでは舞台挨拶でしか聞けなかったお話をお届けしたいと思います!

【モデルとなった熊篠さんとの出会い】
〜リリーさん〜
「約10年前にエッチなイベントで知り合いました。当たり前ですが、障がい者も性欲はあるし恋愛もしたい!そう訴え続ける活動を熊篠さんがするのは、健常者がそう思っていないというものすごいズレがあるから。僕はその活動に共鳴しました。映画になると聞いて、何でもいいから手伝いたいと思った。また、映画になる事で熊篠さんの活動がもっと広まればと思う。」

〜監督〜
「初めてお会いした時が衝撃的でした。熊篠さんが出演しているAVのDVDを渡されて、自分でしてる(自慰行為)YouTubeのリンクも送られてきて…。」
↑さすが障害者の性への理解を訴える活動家だけあって凄いですね!(笑)

【役について】
〜リリーさん〜
(幼少期に脳性まひを患い、手足を思うように動かせず、車いす生活を送る主人公クマを演じた)
「元々知り合いだったのでゼロから役作りをするわけではなかったから、そんなに苦労はなかったが、電動車いすの操作は難しかった。車いすの操作レッスンに何度も通いました。車の免許がないから本当に一台欲しいなと思う!(笑)」

「役をやる事になり、初めて熊篠さんを観察する中で、普段こういう事に不便を感じるんだと気付いた。例えば、バリアフリーだと言ってるお店で、入り口にスロープがあったって、トイレがバリアフリーじゃないと行けないから、飲食を控えたりするという事は、今回役をやる上で、熊篠さんをしっかり見なかったらなかなか気付かなかったかもしれない。」
↑コレに気付いてくれたのは個人的にすごく嬉しかったです!!そうなんです!お店に入れても近くに車椅子で入れるトイレがなきゃ飲み物我慢したりしてます!(泣)

〜清野さん〜
(クマを愛してやまない人格障がいを抱える風俗嬢のミツを演じた)
「台本を読んでみたらすごく面白かったし、頭の中でミツが勝手に動いて生きていたので、私絶対ミツをやるなと思って興味しかなかった。」

「台本をもらった時に監督から「ミツの笑顔と清野さんの明るい笑顔はすごくピッタリだと思う」とお手紙をいただいた事がとても嬉しかったです。」
↑他の出演者には手紙はなかったらしく、「もらってないですけど…。」「気持ち悪い内容ですねぇ。自分だったらソッコー読んで辞めますけど!」と監督が責められる場面も。(笑)

〜熊篠さん〜
「クマを演じるリリーさんの姿は、完全に脳性まひのおっさんになってましたね!形態模写でした。」
↑本人が言うくらいリリーさんの演技はリアルでソックリ。リリーさんも「プロの人にほめてもらえるなんて!」と感激してました。

【撮影の裏話】
〜小池さん〜
「言いたい事はいっぱいあるけど、ネタバレになるから言えない!でも、海のシーンは寒い中の撮影でした。2月にリリーさんと清野さんと海に入った。ブルブル震えながら撮りました。」

これには清野さんも、
「海のシーンは印象的です!雪が降ると言われてる日に撮影でした。すっごく寒くて洋服の中にお湯を何度も入れてもらい、5時間くらい寒さをしのぎました。」

リリーさんも、
「ずっと雨も降ってて、監督が雪にならないかなぁって言ってるのを聞いて、鬼畜だなッと思った。」

↑映画では、寒さなんて感じさせない迫力あるシーンでした!役者さんはスゴイですね!

〜峯田さん〜
(劇中曲「BABY BABY」作詞作曲ボーカル)
「今年の1月にリリーさんから、映画でBABY BABYを使いたいとメールが来て、即答でお願いしますと伝えました。」

リリーさんは、
「この音楽みたいに世界を変えなきゃいけないとミツが言って、劇中クマとミツが話している内容とこの曲の歌詞が似ていると思い、お願いしたら7秒くらいで「いいっすよー!」と返信がきた。(笑)」

↑「BABY BABY」名曲ですよねー♫個人的に思い出のある曲なので胸がキュンとします。この曲が流れた時のクマとミツの幸せそうな顔が忘れられません!

【映画について】
〜リリーさん〜
「障がい者をテーマにした映画って重くなりがちで、どこかで重くなくてはいけないみたいな変なところがあるけれど、監督も熊篠さんもそこじゃなくて、障がい者が主人公の映画でも、すごくポップなエンターテインメントにしたいと思い作った。こういう風にゲラゲラ笑えたり楽しめたりする障がい者の映画が無い方が今まで不思議だった。そういう事が不謹慎だと言う人もたぶんいるでしょうけど、その不謹慎だと言う言葉こそ一番の差別。日本映画で、こういう風に障がいがある主人公を描いたものはなかったから、すごくレボリューションだったなと思う。見た後に障がい者が主人公だけど、すげぇバカ映画の面白いもの見ちゃったって言ってもらいたいです。」

〜清野さん〜
「この映画は内容が暗いかなと思うかもしれないけど、本当にバカげている部分もあったり、楽しくハッピーな作品なので、皆さん構えずに楽しんで見てください。」

〜小池さん〜
「“愛って素晴らしいなぁ”ってたぶん皆さん見た後に思えるような、とっても気持ちのいい大好きな作品に参加できたと思っています!」

〜監督〜
「熊篠さんと5年がかりで、色々な障がいがあったけれども、回り道したり、乗り越えたりしながらやっとここまでたどり着きました。皆さんに見ていただけるのが楽しみです。」

そして、楽しい時間はあっという間に過ぎ、舞台挨拶終了。
劇中のように熊篠さんの車いすの後ろに清野さんが乗って帰っていったのが可愛かったぁ!

【映画を見た感想】
冒頭のシーンからヤバイです!
さすがエロイです(笑)
衝撃的な始まり方でした。

クマとミツの恋愛や日常を全体的にポップに描いているので笑える場面が満載ですが、それだけではなく、障がい当事者から見てもリアルなシーンや、ドキドキ、ヒヤヒヤ、ワクワクと様々な気持ちを感じられる映画でした。
私は実体験と重なる部分が多々あり、感情移入して泣きました。

終わり方は…賛否両論あるかも!?
私は正直ちょっと微妙…?
皆さんに見ていただいて感想聞きたいです!

でも、恋がしたい!恋っていいな!と思える恋愛映画です。
私もあんな風に人を愛したいし、愛される喜びを感じたいと思った映画でした。

こういう映画が上映される事も障がい者への理解が進んでいるのかも!?
健常者はこの映画を見てどう感じるのかも気になります。

皆さん、ぜひ劇場でご覧ください!!

(Co-Co Life☆女子部編集部 桐生寛子 脊髄損傷の車いすユーザー)

  ▼パーフェクト・レボリューション予告編▼