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フィリピン、KPACIO体験談その9、パペットの恐怖


 3月8日木曜日。

 この日はフィリピン滞在中でもっとも楽しい、しかしもっともhardな日となりました。

 

毎日違う折り紙を教えているのですが、今日教えたのはパペットだったんです。
教え終えた後、ダフネさんが余計なこと言うからいけないんですよ。

 

「じゃあみんな、パペットを使って、アテ由香理とお話ししましょう」

...とたんに6.7歳の子どもたち16人が立ち上がり、たちまち囲まれる私です。

お話しと言っても、最初は"Hello"とか「マガンダン ウマガ(Good morning)」とか言っていますが、
それ以上会話ができないので子どもたちは何をするか...、

体でぶつかってくるにきまってます。

 

その日からまるで彼女でも作ったかのような気分で私をリードする7歳の男の子ロバートがいたのですが
(なかなか男らしい子で私が思うに生徒の中で1番かっこいい、10年後が楽しみなかんじな子です)、

ロバートが最初にパペットを使って私の指を掴んで引っ張ったりし始めたのを合図に、
後は子どもたちに襲われてる私です。

しかもダフネさん、「じゃあ10分間自由時間ね」という恐ろしい一言。

ま、まさか私は10分間体を張るのか?

 

 フィリピンは暑いというのと、ジプニーなどは窓が無いので風がまともに当たるという理由で
フィリピンにいる時私はたいてい髪を結んでいるのですが、
ここ2.3日の経験で子どもたちと関わる時には髪を結ばずそのままにしています。

 

理由は、一人でも多くの子が私に関わるチャンスを得られるように、です。

 

1番人数の多い6.7歳のクラスは全部で16人、
そうすると、私としては子どもたちみんなに囲まれているかのように思っていますが、
実際には直接私と触れ合っているのはほんの4.5人ほどで、
後の子たちは手が届かないわけなんです。

髪をそのまま伸ばしておくことで、ちょっと遠くからでも髪を引っ張って私を振り向かせる...などが可能になり、
関われる子の人数は8人から10人くらいにまで増えます。

これでも、その騒ぎに割って入ることのできないのこり6人くらいは、
取り巻きとして見ていることになってしまうのですが...、

それ以上は私の体力の限界なのでどうしようもない、と言うしかありません。

 

まあこれで、「襲われている」という状況は理解していただけるでしょ?

私は机の前の椅子に座っているので、基本的には左右か後ろからしか子どもたちは来ない...

と思っていたら、

たまあに頭のいい子が向かい側から机をよじ登って前から責めてきて、
私をぎょっとさせるのでした。

 

っとそんなことにぎょっとしている間に左から私のtシャツを引っ張るやつ...

「何だ何だ...じゃなくって、アノン ギナガワ モー(Whatare you doing?)」

当然、子どもたちは聞いてません。

 

ロバートはいちおう最年長なだけあって手加減というものを知っていて、
あまりにエスカレートしてくる子がいると怒って追い払うのでした。

 

いやいや、最初にやり始めたのはお前だろ、と想いながら...、

でもとにかく彼のおかげで私は子どもたちにバラバラにされずに済みました。

 

 後で知った話しですが、そんな様子を先生方はのんびりカメラやビデオで撮影していたのでした。

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