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フィリピン、KPACIO体験談その13、日本で地震?
今さらこんなことを書かなくてももう分かっているよと言われてしまうかもしれませんが、
私はフィリピンの人々の人柄が好きです。
日本人よりもフレンドリーで自分とは違う人(外国人や障害者)に偏見を持たず、
他人に優しいところ、かと言って欧米の方々のように「自己主張第1」ではないところ...
それら全てが好きです。
私とダフネさんは五日間ずっとデイケアセンターに寝泊まりしていたわけなのですが、
そこの先生方のうち1番年上のアテ ルースがずっと私たちの面倒を見てくれていて、
放課後も家には帰らず私たちに着き会い、夕食を作るのを手伝ってくれ、
1度家に帰って自分も夕食を食べた後、再びデイケアセンターに来て夜はいっしょに寝てくれる...
というようなかんじでした。
で、朝起きると、すでに彼女は起きていて、朝食の準備を始めているのです。
それに、寝る時は私とダフネさんはコンクリートの床の上に
御座みたいなのとシーツを敷いていますが、彼女の寝どこはありません。
たぶん、椅子に座ったまま机に凭れて少し仮眠をとっているだけなんです。
よくそれで体力がもつなあと、大学生の私でさえきついと思うような生活をしてくれているのに、
彼女は愚痴の一つこぼしませんし、
「私はあなたたちのために苦労しているのよ」
というような態度はいっさい見せません。
私はそんな彼女を人間として尊敬していましたし、心から感謝していました。
そのような気持ちをぜひ彼女に一言伝えたいのですが、
「あなたをすごい人だと思うんです、感謝してるんです」
などとストレートに言ってしまうと、
「そ、そんな...、私はただ...」となってしまうのがフィリピンの人たちです。
(そんなところは日本人とちょっと似ているでしょうか)。
だから私は最終日の朝、以下のように言いました。
「アテ ルース、いったいあなたはいつ寝てるんですか?
だって、私が寝る時にはまだ起きていらっしゃるし、
私が目を覚ました時にはすでに起きていらっしゃるし...」。
これで彼女には十分私が言いたい意味は通じています。
「あなたが寝る間も惜しんで私たちのために尽くしてくれていることを知っています、感謝しています」
という意味なのですが、彼女は嬉しそうに笑って、「ちゃんと寝てるわよ」と優しく答えたのでした。
3月11日金曜日の午後、保護者とのforumを終えた後、
私とダフネさんはマラボンの人たちにお別れして、マラテへ帰ります。
ジプニーを二つ乗り継ぎ、モニュメントの駅から電車に乗り、
下車してからサイドカーに乗るために待合室で待っていた時、
ダフネさんが妹からテキスト(携帯の番号で遣り取りできるメール)を受け取りました。
『日本で地震があったらしいんだけど、あなたのパートナー、Japaneseじゃなかったっけ?』
というそのテキストをダフネさんが英語に訳して教えてくれました。
以前サービスラーニングで1カ月いなかった時にも、
どこか中部地方辺りで小さな地震が起きたらしいことを帰国後聞いたので、
ああまたかあと呑気に想いながら、
...でも待てよ?その時はフィリピンにはそんなニュースが入らなかった...、
フィリピンにまで伝わっているということは...。
「大きいのですか?」
「分からない、妹はこれしか書いてなかったから。妹にテキストしてみるね」
「日本のどこなのか知りたいです」
しかしまあけっきょく、誰に聞いても「とにかく日本」という返事しか得られず、
夜に日本に住む人たちと連絡がとれるまで、私は震源地がどこなのかも、まったく何の情報も得ていませんでした。
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