Co-CoLife Vol.3

Co-CoLife Vol.3 page 20/24

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今日の女子的お言葉にきついんです。例えば高いところに干さなきゃいけない洗濯とか。でも、調子がいい時にできてる私を見てた主人は、なんで昨日はできてたのに、今日はできないんだって思うらしくて。なかなかそこ....

今日の女子的お言葉にきついんです。例えば高いところに干さなきゃいけない洗濯とか。でも、調子がいい時にできてる私を見てた主人は、なんで昨日はできてたのに、今日はできないんだって思うらしくて。なかなかそこのところを、まだ完全には理解してもらえないんですよね。私の経験論だけど、それは、ずっと無理。まあ、100%理解し合える夫婦なんて、障がいのあるなしに関わらず、いないと思うし。あとはやっぱり夫の中には「主婦像」があって、「掃除ぐらいしてよ」って言われたことも多々。私自身の中にも「主婦像」があって、できない自分が申し訳ないなって思うし。でも、だんだん図太くなるから(笑)。甘えられるようになりましたね。最近は、掃除機をかけてくれてる主人を横目で見て、「ありがとー」ってだいぶ普通に言えるようになってきました。私は、「使えるものは使う。無理はしない」っていうルールを決めてて。福祉のヘルパーも最大限活用したりして、その分、子どもとの時間や勉強の時間に充ててますね。妻として、母として――旦那さんとの関係の変化はありますか?結婚してからのほうが優しくなりました。「家族」だから大切にしなきゃって思ってくれてるみたいで。もうすぐ20年ですが、優しいところは変わらないですね。夫は、伝統工芸士でアクセサリーを作ったりしているんですが、今日も洋服に合うネックレスを自分の作品の中から探してきてくれたり。私の主人は、記念日とかを私よりも覚えていて、普段さりげなく「何かほしいものある?」って聞いて、プレゼントしてくれたりして。――じゃあ、みなさん、結構恋人の時と変わらずラブラブなんですね!うーん、夫には「お母さんになった」って言われますね。そうそう。子どもができたら、やっぱり子ども中心になっちゃいますよね。――母に「女子力」って不要ですか?いえ、それは大事。夫にも「きれいでいてほしい」って言われますし。私の写真を人に見せて、「きれい」って褒められると、男の人って素直だから帰ってきて「褒められちゃったよー」って嬉しそうに報告してくるし(笑)。一同:わかるわかる(笑)。かわいいよね。きれいにしていて、一緒にいたいって思わせることって夫婦仲でも重要ですよね。私、今朝、中学生の息子に目元のしわが「コーンスープが冷めてできた表面の膜のしわしわみたい」って言われて。「コーンスープかぁ」ってがっくりきちゃった。もっと頑張らなきゃ(笑)。結婚はそんな大したことじゃないよ――なんだかお話をきいていたら、「結婚」って「普通のこと」みたいに思えてきました……!しちゃえばたいしたことじゃないですよね(笑)。そうそう。あ、こんなもんなんだ、って思う。周りは自分が思うほど、障がいに対して気にしてないことも多い。そういう人たちにまで自分で、バリアをはっちゃうのはもったいない。障がいが重くても、友だちがたくさんいたり、恋人や旦那がいる人はいますしね。確かに、障がいに対してコンプレックスを感じて悲観的になってしまう気持ちもすごくわかる。でも、絶対自分を理解してくれる人はいるから、気になる人がいれば恐れずアプローチしてほしいですね。できないことを数えるのはナンセンス。まずは例えば、新しい美容院に行くとか、世界を少しずつでも広げていってほしい。確かに、途中で坂道や段差があるかもしれない。でもいざでかけてしまえば、その場その場でどうにかなるんですよね。結婚も同じだと思います。そうそう。どうしても結婚したければ「できちゃった婚」でもいいし(笑)。今が楽しければいいじゃん、家族が幸せならいいじゃん、って。今は素直にそう思います。20坂道や段差はあるでもその場その場でどうにかなる!