Co-CoLife Vol.4

Co-CoLife Vol.4 page 13/24

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ふたりのあいだvol.3彼とは、2008年の8月に全国のろう学生が集まるイベントで出会いました。いつも周りの人を盛り上げて笑顔にしてくれる、ムードメーカー的な存在の彼に「この人となら幸せになれる」って、直感的に....

ふたりのあいだvol.3彼とは、2008年の8月に全国のろう学生が集まるイベントで出会いました。いつも周りの人を盛り上げて笑顔にしてくれる、ムードメーカー的な存在の彼に「この人となら幸せになれる」って、直感的にビビッときました。私は早く結婚したいっていう願望が強くて、遠距離恋愛後に彼の実家でしばらく暮らしていたのですが、ずっと居候するよりもケジメをつけたほうがいいのでは?と思っていました。そんな折に私が旧姓の印鑑を無くしてしまって…。その時、彼に「じゃあ“板橋”の印鑑作れば?」って言われたんです。「え?つまり…結婚ってこと?」と聞くと「そうだよ」って…なんともあっさりしたプロポーズでした(笑)。でも、これが私たちらしくもあったと思います。結婚の決め手になったのは彼の優しさ。私が体調を崩したとき、彼が看病をしてくれる姿や、母親思いなところがとても好きです。一方で、忍耐力が弱いなぁとも思いますが…(笑)。もうちょっと強くなろうね!去年息子が生まれましたし、これからは、家族みんなで明るくて笑顔の絶えない家庭を築いていきたい。海外旅行にたくさん行ったり、子どもの夢を叶えてあげられる環境を作っていきたいです。喧嘩もしょっちゅうですけど、思いやり、感謝の気持ちを忘れないでいたいと思います。板橋みほ(イタバシ・ミホ)25歳会社員。1988年、北海道生まれ。生まれつき耳が聞こえず、学生時代は親元を離れて寮生活を送りながらろう学校に通う。現在は育児をしながら事務関係の仕事に就いている。趣味は料理、スポーツ、買い物。2011年、夫23歳、妻23歳で結婚ふたりと長男(11か月)の3人暮らし出会い全日本ろう学生懇談会のイベントで当時夫は関東支部、妻は北海道支部で活動していた結婚へのいきさつ東京-北海道間の遠距離恋愛を経て、妻が夫の元へ行き同棲それから1年後に夫からプロポーズふたりをつなぐ「あいだ」にあるものパートナーシップの尊重と息子の存在初めて彼女に出会ったのは2008年の8月。でも、出会った当初はそんなに意識はしていなくて…。7ヵ月後に再会してから少しずつ話すようになって、それから彼女のことが気になり始めたんです。彼女はしっかり者でとても面倒見がいい人。自分の非を認めない、ちょっと頑固なところもあるけど…。それに、料理が上手で、美意識が高いところも魅力的だと思います。今でも世界一の美女だと思っています(笑)。交際時、自分は東京、彼女は北海道の遠距離恋愛だったのですが、誕生日に彼女が内緒で東京まで来てくれたりしたこともあって。驚いたけれどとても嬉しかったです。一緒に海外旅行に行ったことも印象深い思い出ですね。その後同棲することになって、同棲して1年が過ぎた頃に結婚を意識するようになりました。自分と彼女が将来に対して同じビジョンを持っていると感じたことが、「結婚」の決め手でした。それがなければ恋愛のままで、結婚には至らなかったと思います。そして彼女が自分のハンコを無くしたことをきっかけにプロポーズ。結婚して、もうすぐ1歳を迎える息子も生まれました。日々色んな変化はありますが、お互いに好きなことができて、子どもも我慢せずにのびのびできるライフスタイルをふたりで築いていきたいと思っています。板橋光雄(イタバシ・ミツオ)25歳会社員。1987年、東京都生まれ。聴覚障がい。父は日本人、母は台湾人で、両親も聴覚障がいがある。趣味は映画鑑賞、ドライブ。妻と協力しながら育児に奮闘中。“目と手”で紡ぐ気持ち13文:植西佑香里撮影:酒井誠治デザイン:堀内頼子