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2021-12-24

芸術を楽しむのに、障がいは関係ない!「第3回 カルチャー芸術展」に行ってきました!

 皆さん、こんにちは。Co-Co Life☆女子部・ライター&事務局の榎本 佑紀です。
 今回は、東京都・六本木で行われた「第3回 カルチャー芸術展」の様子をご紹介します。
「カルチャー芸術展」は、全国のアマチュアの方を対象とした、手芸や工芸の公募展です。そして、今回、障がいのある・なしに関係なく、様々なメンバーが作り上げた作品が出展され、「芸術準大賞」を受賞したということで、Co-Co Life☆女子部スタッフが行ってきました。

作品を出展したのは、人形作家のはっとりみどりさんを中心としたチーム。
 はっとりさんは、東京都・目黒区にある障がい者団体「地域活動支援センター ふれんず」にて、造形教室の講師をしています。「地域活動支援センター ふれんず」の母体は、NPO法人「たまごの会」。障がいのある子どもの親が、子供たちの活動の場を広げるために立上げた団体です。現在、114名の乳幼児から成人までの幅広い利用者さんたちが活動しています。そして、はっとりさんは16年前からたまごの会に関わっています。
 活動の一つである「造形」では、はっとりさんの指導の下、カラフルな粘土を使い、利用者さん一人ひとりが好きな作品を作ります。

(作品制作の様子)

今回展示した作品は「森のレストラン」がテーマ。唐揚げやお寿司、いかめしなどの自分が好きな食べ物や、馬やフクロウなど、森にいそうな動物を制作しました。

大きな木の周りで、食事をしている羊毛フェルトのウサギたちは、ふれんずの利用者さんの保護者の皆さんや、はっとりさんのご友人の力作。障がいのある・なしに関係なく、みんなで力を合わせてひとつの作品を完成させました。

「森のレストラン」は「芸術準大賞」を受賞。そこで「森のレストラン」の制作に携わった人形作家のはっとりさんにインタビューさせていただきました。

(はっとり みどりさん)

ー「芸術準大賞」の受賞、おめでとうございます! 今回の作品展に出展するメンバーは、障がいのある人・ない人が混ざっているとお聞きしました。参加するメンバーをどのように選びましたか?

「実は、私の中に障がいがある人・ない人という意識がありませんでした。単純に大好きな友達や、また会いたいと思う人に声を掛けました。地域活動支援センター ふれんずが中心となっていますが、それはふれんずが単純に面白いからなんです。今回は国立新美術館で展示をするということで『ふれんず』がどのような団体かという説明を入れたかったんです。しかし、規定の関係でそれができませんでした。でもそれが逆に『障がいのある人が頑張って作った』という見方ではなく、単純に作品の可愛さが評価され、準大賞を受賞したことにつながりました」

ーそれはある意味「バリアフリー」ですよね!作品のこだわりポイントを教えてください。

「作品をいかに綺麗に見せるかというところにはこだわりました。例えば、作ってくれた桜の花びらをかごに入れることで、より可愛らしく展示できるようにしました。また作品の後ろに名前を書くことで『あっ、僕の作った作品だ!」と利用者さんたちが一目でわかるための工夫もしました。

―そもそも、「地域活動支援センター ふれんず」で造形教室を行うようになったきっかけは何だったのですか?

「息子の幼少期に、夫が海外で仕事をしていて、私一人で育児をしていたんです。その時に、息子のクラスメイトのお母さんが、子どもを1週間くらい預かってくれたりして。不規則な仕事をしていた私は、とても助かっていたんです。何か恩返しができないかなあ……と思っていたときに、その子のお姉さんに知的障がいがあって、ふれんずに参加していると知りました。お姉さんは手芸が好きだったのですが、手芸を教えてくれていた先生がご高齢でお辞めになってみんなが寂しい思いをしているとお聞きし、私に何か出来ないかしらと思ったんです。そうしたら、『ぜひ来てほしい』と言われ、造形教室を開くことになりました。障がいのある人向けに指導するのに中途半端なことはできないと思ったので、臨床美術士(芸術的な創作活動やコミュニケーションを通じ、脳や心を活性化させ、認知症や心のケアを目的とした活動)の資格を取得しました。」

―はっとりさんのモチベーションは何ですか?

「美大を卒業して、ものづくりが好きなのもありますが、みんなと活動するのがモチベーションにつながっています。実は、10年ほど前から『ふれんずを最後の仕事にしたい』と思っています。大好きなふれんずのみんなとの活動を続けていきたいから、お仕事を続けていられるんです。これからもみんなと楽しく活動していきたいと思います。」

(はっとりさんと筆者。作品の前でパチリ)

今回の取材を通して、はっとりさんの「みんなに助けてもらっている」という言葉がとても印象的でした。障がいのある人たちに一方的に指導するのではなく、お互いに気遣い、支え合う。本当の意味でのバリアフリーについて教えてもらえました。

地域活動支援センター ふれんずについてはこちら(http://npotamagonokai.net/)

はっとりさんのインスタグラムはこちら
https://www.instagram.com/midorihattori/?hl=ja

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