Vol.4 編集後記 編集長・大部令絵

おかげさまで、Co-Co Life☆女子部vol.4の制作が終了いたしました。 毎号、誌面作りに際しましては沢山の方々にご協力いただいておりますが、今号は特に、障がいのある女性のリアルライフに関するアンケートがあり、いつも以上に多くの方にご協力いただきました。アンケートにご回答くださった皆様、お忙しい中本当にありがとうございました。

本誌の大きな目的は、読者に「共感」と「きっかけ」を提供することです。今回のアンケート結果を見て、障がいの有無に関わらず、やってみたいこと、気になることといった「感覚」は、女性として何かしら共感するものがあるのではないかと感じております。ただ、何かをしたいと思ったときに、障がいによっては一般的な方法では自分の生活にとりいれられない場合があり、「工夫」する必要が出てくるのです。今号の誌面に登場する「感覚」と「工夫」の数々が、読者の皆様方のリアルライフで「やってみたい」ことに対してのきっかけとなれば幸いです。

さて、今号は4冊目。Co-Co Life☆女子部は季刊誌ですから、これで創刊から1年ということになります。 誌面制作はボランティアスキーム、スタッフはお金のために参加しているわけではなく、一人一人が何らかの、実現したい「願い」を持って誌面作りに参加しています。人が増えれば願いの種類も増えていきますが、たくさんの願いに対して、作られる雑誌は1つ。 そして、自分たちの願いのためだけに誌面作りをしてしまうと、単なる自己満足の産物になってしまいます。あくまで読者の方を向いて誌面作りをする、という基本姿勢を保ちつつ、「皆の願いをうまく誌面作りのエッセンスとしてとりいれ、その折り合いをつけながら誌面作りをひっぱる」ということがいかに難しいか、編集長という新しい立場で、ひしひしと感じております。

かくいう私にも、願いはあります。 ちょうど1年前の6月、創刊号編集担当希望者にアンケートがあり、その中で私はこう書いていました。

復刊を本当に嬉しく思っています。 だからこそ、末永く愛される雑誌になってほしいと思います。 (そのためには、作る側も楽しく、読む側も続けて読みたくなるような企画作りが必要ですね)

その後まさか自分が編集長になるとは予想もしておりませんでしたが、ひとまず1年分、私の願いは実現しました。これからも、2年、3年と、願いを実現し続けていければと思っております。

Co-Co Life☆女子部 新編集長 大部 令絵