toggle
2018-03-21

大日本印刷グループ DNPコミュニケーションデザイン主催 「多様性理解勉強会」に本誌スタッフと専属タレントが登壇しました。

2018年3月1日、東京・市ヶ谷にある大日本印刷グループ DNPコミュニケーションデザインで行われた「多様性(たようせい)理解勉強会」に、本誌編集スタッフの守山菜穂子と、「Co-Co Life☆女子部」タレント事業部所属の松田昌美・梅津絵里が登壇しました。大企業での勉強会の様子を編集部のエノモト ユキがレポート致します。

今回の会場であるDNP大日本印刷は「世界有数の総合印刷会社」です。

また、ユニバーサルデザインに力を入れている企業でもあります。社内にはなんと、ユニバーサルデザインコーディネーターという資格の取得者が約300名いるそう。

そして、定期的に「コミュニケーションを基点として、当事者目線で、ユニバーサルデザインのあり方を考える」という目的で、多様性勉強会を開催しています。

第14回目である今回のテーマは『ビューティーマガジン Co-Co Life☆女子部 with 読者モデル』。私たち編集部の取り組みを通じて、心のバリアフリーについて探っていこうというものです。

勉強会の冒頭、とても印象深い言葉がありました。司会の方がおっしゃった「これまでの日本では、女性運動の中心は健常者、障がい者運動の中心は男性だった。つまり、女性障がい者の声が届きにくかった。」という一言でした。

これから2020年の東京パラリンピックに向けて、私たちCo-Co Life女子の声が必要になってくる時代がくるのではないか?

それに向けて、私たちに何ができるのかを考えながら、勉強会に臨もうと思いました。

最初は、Co-Co Life☆女子部編集部の守山による講演。

テーマは「Co-Co Life☆女子部と、心のバリアフリー。」

「Co-Co Life☆女子部」とは、どのような媒体か、読者サポーターの内訳などの説明がありました。

守山の話の中で特に印象に残ったのは「バリアフリーとユニバーサルデザインの違い」についてです。皆さんはこの2つの違いについてご存知でしょうか?

バリアフリーとは「バリアを無くすために付け加えられたもの。」それに対し、ユニバーサルデザインの定義は「特別な製品や調整なしで、最大限可能な限り、全ての人々に利用しやすい製品・サービス・環境のデザイン」のことを指しています。

具体例を挙げると「点字ブロック」は、バリアフリー(視覚障がいの方には便利だが、つまづきやすい人もいる。)「エレベーター」や「誰でもトイレ」は、ユニバーサルデザインに該当します。

具体例を交えて説明したので、両者の違いがはっきりとわかりました。

ただ講義を聞いているだけでなく、参加者同士でグループを作り、意見交換をする場面もあり、自分の考えを整理することが出来ました。

そして、2月末から「Co-Co Life ☆女子部 タレント事業」を開始したことがアナウンスされました。

オリジナルの動画も会場に流れ、皆さんに事業内容をご紹介しました。

 

次のトピックスは「障がい当事者に聞く!ユニバーサルデザインの実情。」タレント事業部1期生を代表して、梅津絵里(全身性エリテマトーデス・中枢神経ループスによる下肢障がい。車いす使用。)と松田昌美(視覚障がい。白杖使用。)

最初の2人に対する質問は「あなたにとって、Co-Co Life☆女子部ってどういう存在?」というもの。

 

梅津絵里「最初は、福祉系の雑誌だと思っていましたが、誌面を開いてみると、普通の女性誌のようで、衝撃を受けた。明るくポップに障がいのある女性を紹介しているのがいいな、と思いました。」

松田昌美「2015年に、テープ起こしを専門で行うブラインドライターとして起業するにあたり、Co-Co Life☆女子部のスタッフや読者モデルのみんなにたくさん応援してもらいました。それまで10年間、OLだったのですが、障がいを理解されなくて「できないOL」と名乗っていました。でも、Co-Co Life☆女子部のおかげで起業までできた。Co-Co Life☆女子部のおかげで人生が180度変わりました。」

そんな2人は、バリアフリーやユニバーサルデザインについてどう思っているのでしょうか?

松田昌美「さっき話題になった、点字ブロック。私たち視覚障がい者は目印にしていますが、車いすの方やヒールを履いている女性にとっては危ないですよね。みんなにとって使いやすい点字ブロックがない。引っかかっている人を見ると、申し訳なく思う。」

梅津絵里「バリアフリーもユニバーサルデザインも、言葉としてはそんなに意識していない。エレベーターや『誰でもトイレ』は誰もが使えてしまうので、本当に必要な人が使えないことも。バリアフリーの精神で分けてもらえることも必要かな。」

さらに、社会に対して言いたいことも聞いてみました。

松田昌美「ガイドヘルパーや家事援助のヘルパーさんの数を増やしてほしい。もっといろんなところに出かけられるように。急に体調が悪くなったときに、駆け付けてほしい。ヘルパーを使うことで、行動範囲を広げられる。スポーツジムにも上手く入れない。「集団で教えているので、1人だけテンポが遅れてしまうと、皆さんに迷惑がかかる」「何かあったときに、責任が取れない」という理由で何件も断られた。」

梅津絵里「私は結構アクティブで、いろいろ出かけます。外出時には、バリアフリーかどうか調べて行くのですが、思わぬところにバリアがあります。そんな時には、街中の人に『お手伝いをお願いしてよろしいでしょうか。』と声を掛けます。皆さんも、街中で障がいのある人に手伝いを頼まれたら、お手伝いをお願いします。」

最後に、今後の抱負を伺ってみました。

松田昌美「今後、ブラインドライターは法人化する予定です。いろいろな技能を持った後輩が入ってきて、ライター業以外のことにも取り組みたいと思います。個人的には、昔からの視覚障がいのイメージを変えていきたいと思います。」

梅津絵里「病気や障がいを持っている人に「諦めなければ、夢が叶う」ということを伝えていきたいと思います。」

これで、今回の勉強会は終了。終了後のアンケートには、こんな意見が寄せられました。

〇 タレント2名のお話しがとても上手。それ以上に、2人とも写真より美しいことが印象に残りました。

〇 当事者の方がユニバーサルデザインに対して、どのように感じているかを知れて良かった。

〇 世間はもっとUDを取り入れなくてはならない。一人ひとりの意識がまだ追い付いていないと思うので、自分自身、一人ひとりの考えが変わっていくことが求められている。

〇 一人ひとり、やりたいこと・意思がしっかりしていて。キラキラしていることがとても印象的でした。本当に素敵です。

私たちの意見が確実に求められる時代がやってくるのだなと思った勉強会でした。

Co-Co Life☆女子部では、これからもこのような勉強会に積極的に参加していきたいと思います。

関連記事